パフ★シネマ

レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーなどのセクシャルマイノリティ(LGBT・同性愛者・両性愛者)などに関する映画を中心に、早稲田のパフスペースで開催する映画上映会。それがパフシネマ。

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『ココデナイドコカ』12月11日(土)上映アンケート



 12月11日(土)にパフスペースで開催された『ココデナイドコカ』上映会。御来場くださった皆さんありがとうございました。上映後には監督の中川あゆみさんと、出演者のリョウさんとのトークを行い、映画が撮影されてから8年後の「今」の視点から振り返ったり、後日談を伺ったりしました。

 僕としては、この映画は観る度に胸に「ずし~ん」と響いてくるものがあるのを感じます。トーク終了後の食事会で、お客さんが「今ごろゲイ映画?と思ったけど、すごく良かった。この映画には、当事者が見たくなくて目を背けているものが映ってる」と言ってたのですが、まさにその通り。

 「もうセクシュアル・マイノリティへの差別は(日本では)なくなった」とか、「息苦しさなんて気のせいでしょ?」と言われる度に「そうかもなぁ・・・」と思ったりもするのですが、同時に「じゃあ、僕が毎日生きていて、実際に感じているこの『チクチクした感じ』は無いものにされてしまうのだろうか?。どう説明すれば、伝えることが出来るんだろう」と思うことが多いです。その、『チクチクした感じ』とか『モヤモヤした感じ』が、見事に映像から感じ取ることが出来る。そんな稀有な映画だと思います。

 今回、ご覧になれなかった皆さんも、機会がありましたらぜひぜひ、観てみることをオススメします。

 当事者には「ずし~ん」。そして、そうでない方々には「当事者が口に出したくても出せないでいること」が、読み取っていただける可能性のある映画。そんな気がします。


『ココデナイドコカ』12月11日上映アンケート
(「公開可」と明記されたもののみ。ネタばれ注意)


●事実(ドキュメント)とは本当にドラマ以上にドラマティックなのだな・・・と感じながら見ていました。学生時代の終わりから、就職、家族、友人、恋人(元カレ込みで)との交流や関係性までが、ていねいにまとめられていました。セクシュアリティの悩み、精神的な辛い部分について、もっと深く見てみたい気がしましたが、そこは実姉である中川監督のスタンスだったのでしょうか。これからのリョウさん自身を撮っていただけると楽しみ・・・と思う一方、今回を機に様々なセクマイの方を題材にして頂けるとうれしいです。

●最初の恋人とのやりとりが、なんか泣いちゃいました。本当、2人だけだと絶対、煮詰まることはあるし、そーゆー時に周囲に話せる人がどれだけいるかが大事なんだろうなぁと。あと、「いとことかが寄り付かなくなった」のあたりも心が痛みました。そんな奴こっちから願い下げだ!と思える時もあるけど、切ないですね・・・。
 結婚して、子供が生まれてっていうだけじゃない、ゲイとしてのライフコースとか、ロールモデルがもっと可視化される必要が、まだまだあるなと思いました。だって昔からゲイはずっといたわけだし。若い人がゲイとして誇りを持って年をとっていけるようになるといいなと。

●母親が「うちの子、女かもしれないんです」と医師に話したというシーンで、同性愛とGIDを混同している人は多そうだな、と感じた。「人生は、先はどうなるか分からない」に共感した。私も、子供の頃は普通に男性と結婚するのかな、と思っていたから。

●はじめの数十分は、リョウさんの「ゲイとしての」生きづらさというよりも、一人の青年としての生きづらさを追っているように感じた。むしろ、リョウさんを通じて、パートナーであるS君やI君の口から「ゲイとしての」生きづらさが語られていた。「家族との関係性の築き方」という、多くのセクシュアルマイノリティ当事者にとって、ひとつの壁であろう問題が、そこでは語られていた。
 リョウさんの「ゲイとしての」生きづらさは、映画の終盤で語られていた「先が見えない」ということ。タイトルの『ココデナイドコカ』ともつながってくる。「ぼくたちはどこに向かって生きていけばいいのか」という一言が、とても印象的だった。

●自分も、映画の主人公と同じような悩みをかかえていたので、このイベントに参加しました。 個人的には『ココデナイドコカ』の結論が出なくて残念でした。主人公がその後、どうなって行ったのか、とても気になります。

●リョウさんが口にしていた「先行きの不安」という言葉が印象に残っています。リョウさんだけでなく、多くのゲイ、レズビアン、その他「自分は普通じゃない」と感じている人たちが直面するものだと思います。何が彼、彼女らを不安にさせているのか。「個人の意識の持ち方」だけが解決策(改善?)ではないでしょう。「普通」を求める社会や、他者によって抑圧されている部分が多いと思います。少しでも生きやすい社会になりますように。そのためにできることを考えて、少しずつ動き出そうと思います。

●27歳というのにひかれて観に来ました。この後リョウさんはどうされているのかが、すごく気になりました。このドキュメンタリーは2002年頃と見受けられましたが、現在は当時の悩みと比べていかがなのでしょうか・・・。(感想より疑問になってしまいました・・・)

●自分のことをスクリーンの向こうで見ているようで、辛く、淡々と見ていた自分がいた。恋愛が長続きしない、とリョウくんは言っていたけど、恋愛すらしたこともない僕には、うらやましい悩みでした。将来の不安、現実の辛さ・・・薬だけでは救われない。僕も同じだからそう思います。やはり、人は人にしか癒されず、温もりを得ること、共有することはできないように生まれているようです。
 僕も日々、逃げるように現実社会から離れようとする考えから離れられません。ただ1つだけ、死ぬ前に、うれしかったこと1つでも思い出せたら。これが今の僕の夢です。(ちと暗くなりました。ごめんなさい)

●「生きづらさ」を強く感じた。リョウさんを始めとする出演者の方々から感じた「生きづらさ」は、セクシュアルマイノリティが社会で生きていくうえでの生きづらさだけでなく、親との関係や恋人との関係でも感じた。全体的に重い印象を受ける映画だった。社会の中で生きている人が、社会のなかで生きている人を撮った映画の印象が「重さ」だったので、この「重さ」はいまの社会を表しているのかもしれないと思った。

●映画の中のリョウさんとトークをしているリョウさんを比べて、今のリョウさんが、つきものが取れたようにさっぱりとしていることが印象的だった。

Q.イベント全体へのご意見・ご感想をお書きください。

○監督ご本人が居られてお話を伺えるのが、映画の行間がみえるようでとても興味深かったです。でも一番のサプライズはお母さんの登場でした!!。お母さんの言葉には、本当に感動しました。また参加させて頂ければと思っています。

○お姉さんの愛を感じた。

○とてもおもしろかったです。中川さんやリョウさんの話が聴けたのも、楽しかったです。

○出演者の話が聴けたり、手作り感があって、すごくあったかい場所だなと思いました。他のゲイ映画も観てみたいです。

○1人じゃないよ、って言ってほしくて、いつも大都会・東京に来ています。べつに相方がいるわけじゃないのに、温もりを感じるのです。東京の街に。いろんな人がいろんな生き方して、否定しない生き方を大事にしてくれる東京、僕の憧れの街です。

○定期開催して頂けるとありがたいです。



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